函館山山麓を散策していると、地元のロータリークラブが設置したロードキル注意喚起の標識を見かけます。 この標識に示されている「エゾヒキガエル」とは、古くから函館山に土着していた国内外来種アズマヒキガエルの通称です。かつて私も保全活動に係わっておりました。 このエゾヒキガエル(アズマヒキガエル函館山個体群)が歩んできた歴史と現状について、何回かに分け書き残しておきたいと思います。 これは41年前、函館市内の高校で生物教諭として教鞭を執る傍ら、南北海道自然保護協会の理事を務めていた父が、ある科学誌に寄稿した記事です。 この情報が広島大学両生類研究グループの目に留まり、サンプル提供の依頼があったため、…