1月13日みやこめっせで開催された文学フリマ京都で、『上方:お化け研究』(上方お化け研究会、令和5年12月)を購入した。表紙や目次が見事に南木芳太郎が主宰した『上方:郷土研究』へのオマージュとなっている。 上方郷土研究会編『上方』は、南木により昭和6年1月創刊された。その直前の南木の日記『南木芳太郎日記一』(大阪市史料調査会、平成21年12月)に次のような記述がある。 (昭和五年) 十二月三十日 (略)東京藤田徳太郎氏、池田谷久吉氏、木谷蓬吟氏、名古屋石田元季氏*1、後藤捷一氏*2、菅竹浦氏各方面へ「上方」寄贈の手数をする。(略) 『上方』創刊号を献本された人の中に、池田谷久吉(いけだや・ひさ…