「大学院美術研究科」の標題展は【上野キャンパス】全体で開催されているものの、自分が観て回るのは時間の関係もあり、どうしても二ヵ所きりになってしまう。 それでも丁寧に拝見すれば、そこそこの時間になるのだが。 とは言え今回も、とってもおバカな作品に出合えなかったのは残念。もっとも、自分が会場を後にするタイミングでその手のパフォーマンスが演じられてはいたよう。 そんな中(おバカではないけれど)、『陳雨心』の〔テセウスの船〕には、おや?と考えさせられた。 作品自体は複数枚の写真で写っているのは若い女性。 先のパラドックスは物体に対してのものだが、それを人間に当て嵌めた時にどうなるのか。 我々の細胞は刻…