須弥(しゅみ)、芥子(けし)に入る 「維摩経(ゆいまきょう)」 朝のZoom坐禅会で、教えていただいた言葉。古典にもどって、今日は、維摩経(ゆいまきょう)からの言葉。 須弥とは、須弥山という世界一高い山(仏教の宇宙説にある想像上の霊山)。それが、芥子粒の中に入ってしまう。極大が極小の中に入ってしまう、という仏教哲学。 碧巌録の「雪峰尽大地」も、同じような話。 尽大地(じんだいち)撮し来るに粟米粒(ぞくべいりゅう)の大きさの如し(雪峰尽大地:碧巌録5則) 【本則】 挙(こ)す。雪峰(せっぽう)衆(しゅう)に示して云く、尽大地(じんだいち)撮し来るに粟米粒(ぞくべいりゅう)の大きさの如し。面前に抛…