秋になり、夏に咲き誇ってくれた蓮たちもほとんどが枯れてしまいました。 枯れてしまったから世話は終わりというわけではなくて、今は「御礼肥え」の時期です。 いらしている中には、農家の方もいらっしゃるので、自分が説明するのも気恥しいですが、御礼肥えとは、蓮に限らず、花が咲いた後や、実を収穫した後に肥料をあげることです。 これをすることで、花や実をつけることで疲れた植物の疲労回復を図ります。これを怠ると、翌年は花や実をつけてくれません。 「御礼肥え」という表現も本当に素敵だと思います。 以前にも申し上げましたが、蓮は仏教的な意味をたくさん含む植物です。 一番有名なのは「泥中不染」すなわち、泥の穢れに染…