日本経済新聞論説フェローの原田亮介氏が、10月15日の同紙に『高市さんは円安がいいの? 利上げで脱「安い日本」を』と題する一風変わった論説を寄せています。 今回の自民党総裁選で、見事総裁に選出された高市氏。しかし、高市氏が選挙戦や就任後の記者会見で語らなかったものの中に、ひとつ気になることがあると原田氏は指摘しています。 それは、財政拡張と金融緩和を掲げる同氏の経済政策において、円安放置のひずみについての言及がなかったこと。今の日本では、グローバル企業の業績や株価を支えるために、消費者が物価高に苦しむという図式が固定化しつつある。デフレからインフレ型経済への移行によって、企業は値上げがしやすく…