先日、京都で、映画『夜明け前のうた 消された沖縄の障害者』を見ました。この映画は、精神障害者を狭い小屋などに閉じ込める私宅監置が本土で廃止されてからも沖縄では続いた歴史を取り上げ、私宅監置された人たちに光を当てたドキュメンタリーです。沖縄における私宅監置の実態を調査した精神科医が撮影した古い写真を手がかりに、長期の取材を行ない、いないことにされた人たち一人一人の名前、人柄、精神障害者となった経緯、監置されていた小屋、監置されていたときの様子、その後の消息、等をその人に関わった人たちの証言によって、丁寧に淡々と描いています。私宅監置されていた人たちの多くは、すでに亡くなっていますが、存命の人も取…