参議院選挙の結果を受けて、これまでの日本政治史を鳥瞰してみる7月10日参議院選挙が行われて、もう3週間も経ってしまった。時事問題と銘打ちながら、ここのところ筆が進まず、申し訳なく思っている。 結果を再確認しておこう。一言で言えば、自民党の圧勝であった。一党独裁ではないが、「一強多弱」の状況。安部前首相が直前に凶弾に倒れたことも自民党を後押ししたのではないかとか、野党が共闘できなかったことも一因であろうとか、様々な分析がなされている。が、結局は、日本の場合、「二大政党」という「緊張関係のある政治状況」になりきれていないことが要因であろう。その背景に、自民党が国民の幅広い層から支持を受けるために、…