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双極性障害

(サイエンス)
そうきょくせいしょうがい

Bipolar Disorder の日本語訳。かつては「躁うつ病」と呼ばれていた、現在は双極?型障害を指す。DSMはこの用語を採用し、日本語訳としては双極I型障害、双極II型障害、気分循環性障害などに分類している*1。躁エピソードと鬱エピソードが繰り返されるのが双極?型障害、軽躁エピソードと鬱エピソードが繰り返されるのが双極?型障害である。双極?型障害は?型の軽症型ではなく、自殺リスクは?型よりも高いという研究結果もあるくらいで、別のタイプの障害であるととらえるとよい。双極性障害は遺伝子が関わっていると言われているが、?型と?型では関わっている遺伝子が異なってるらしいことが分かっている。双子や親子など、?型は?型患者に、?型は?型患者に遺伝することが分かっている。但し、発病は遺伝のみに依存せず、ストレスや生活習慣などの環境要因も大きな要素であると言われている。今のところはっきりとして発病メカニズムはほとんど解明されていない。ある研究ではミトコンドリアのカルシウムイオンチャンネルの異常が原因ではないかという議論がなされている*2
躁状態抑うつ状態を主な症状とするが、その程度や波の周期は患者により異なっているとされる。
代表的な治療薬はリチウム塩やバルプロ酸など。リチウムイオンが何故気分の安定化に作用するのかはまだ解明されていない。

*1:なおDSMでは単極性の躁病を双極性障害に合わせてしまっているので、躁病は無くなっている。

*2:http://www.brain.riken.jp/jp/faculty/details/22

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