ツイッターでは、戦争のこと、戦争経験、戦前礼賛、反戦運動などがよく話題にあがりますが、その度に私は中学生の頃に出会った、戦争帰りの図工(図画工作)の先生のことを思い出します。大きな体で、声が大きくて、白髪の老人でした。今から考えると、一旦は定年退職して、再雇用だったのかも知れません。 毎週2時間ある図工の授業の内、毎回最初の1時間は戦争の思い出を語るだけで、後半の1時間から図工の授業が始まりました。一見、怖い感じの先生でしたが、戦争の話がとても面白くて、普段はやんちゃな不良も、私語が好きな女子たちも、みんな騒がず、背筋を伸ばして、真剣に先生の話を聞いておりました。 先生は、私が中1の時が最後の…