第五福竜丸 1954年3月1日、ビキニ環礁でアメリカ軍が行った水爆実験で、マーシャル諸島近海にいたが、アメリカが設定した危険水域の外で操業していた静岡県のマグロ漁船「第五福竜丸」は、原爆実験の影響を受けて被爆した。 乗組員らは原爆による降灰に見舞われ、危険を察知して海域からの脱出を図ったが、延縄の収容に約4~5時間手間取り、放射性降下物を全身に被って、23名の乗組員全員が被爆した。帰港したのち乗組員は「急性放射線症」と診断された。 当初、米国は、第五福竜丸の汚染の程度は取るに足らないものと主張した。その後、米国は死亡した無線長の久保山さんの未亡人と子供たちに約2,800ドル(2020年換算で2…