文政10年。文政10丁亥年元旦、晴天になる。5日から少し雨が降る。大須の塔は九輪(くりん)を上げ、上は仮囲いをとる。広小路へ飴細工の上手な者がいつも現れる。色々な細工をし、鬮で取らせる。岩塚村吉田氏所持の古刀が大きな音をたてて動く。調べるとこれは名作だと。七面横町の門を後ろに動かし、借家が出来る。一橋儀同様が逝去する。物静かにする期間なので桜之町天神祭は3月になる。本町植木店は店を開く。25日夜、雷雨となる。雹が降る。万松寺前の者が伊勢へ駱駝に付いて行って殺されたので、その殺した者どもを召し捕らえ、府下茶屋町の宿に留め置く。長崎の氷飴を売り歩く唐人が出発のチャラメルを吹く。3月5日頃、あちこち…