発売中の「図書新聞」2022年6月18日号に、「〈世界内戦〉下の文芸時評 第八八回 国家や制度のくびきを超えた、存在の様態を示すための文学は奈辺か」が掲載されています。 今回は、知床遊覧船の沈没事故を、地方への「格差」、ロシアと日本の地理的な連続の問題として捉えつつ、以下の作品に触れています。 ・ウラジーミル・ソローキン「プーチン 過去からのモンスター」(松下隆志訳、「文藝」) ・山本章子・宮城裕也『日米地位協定の現場を行く――「基地のある街」の現実』(岩波新書) ・山里絹子『「米留組」と沖縄――米軍統治下のアメリカ留学』(集英社新書) ・ヴァージニア・ウルフ「今日の芸術はなぜ政治を気にかける…