何事ですか。子どもたちとけんかをなさったのですか。『源氏物語』若紫 り(助動詞)▶完了 存続 活用と接続 「り」の活用は、ラ変型です。 ら・り・り・る・れ・れ 直前の活用語は、四段活用の動詞は已然形、サ行変格活用の動詞は未然形になります。
境界に垣はあるけれども、同じひとつの屋敷のようなので、望んで預かっていたのである。 『土佐日記』二月十六日/帰京 やうなり(助動詞) ▶比況 例示 様子・状態 婉曲 活用と接続 「やうなり」の活用は、形容動詞型です。 ナリ活用 なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ 活用語の連体形、および助詞の「の」「が」に接続します。
この世に生きている人とその住まいもまた、これ(川の水や泡)と同じようである。『方丈記』ゆく川の流れ ごとし(助動詞)▶比況 例示 活用と接続 「ごとし」の活用は、形容詞型です。 ク活用 く/から・く/かり・し・き/かる・けれ・かれ 活用語の連体形、体言および助詞の「の」「が」に接続します。
平清盛公がまだ安芸守であった時… 『平家物語』大塔建立 たり(助動詞)▶断定 活用と接続 「たり」の活用は、形容動詞型です。 ナリ活用 なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ 体言に接続します。 <体言接続の助動詞>
壺に入っている御薬を召し上がってください。 『竹取物語』かぐや姫の昇天 なり(助動詞)▶断定 所在・存在 活用と接続 「なり」の活用は、形容動詞型です。 ナリ活用 なら・なり/に・なり・なる・なれ・なれ 直前の活用語は、連体形になります。 体言にも接続します。 <連体形/体言接続の助動詞>
唐のものは、薬のほかは、なくても不自由しないだろう。『徒然草』一二十 まじ(助動詞)▶打消推量 打消意志 不可能 打消当然 禁止・不適当 活用と接続 「まじ」の活用は形容詞型です。 シク活用 (しく)/しから・しく/しかり・し・しき/しかる・しけれ・しかれ 直前の活用語は、終止形になります。 <終止形接続の助動詞>
吉野の山に秋風が吹き、夜も更けてくると、旧都は寒々と衣を打つ音が聞こえてくるようだ。 『新古今集』秋下483『百人一首』94 藤原雅経 なり(助動詞)▶伝聞 推定 活用と接続 「なり」の活用はラ変型です。 ら・り・り・る・れ・れ 直前の活用語は、終止形になります。 <終止形接続の助動詞>
すだれを少し巻き上げて、花をお供えしているようだ。 『源氏物語』若紫 めり(助動詞)▶推定 婉曲 活用と接続 「めり」の活用はラ変型です。 ら・り・り・る・れ・れ 直前の活用語は、終止形になります。 <終止形接続の助動詞>
吉野山では白雪が積もっているらしい。旧都(奈良)は、ますます寒くなっている。 『古今集』冬325坂上是則 らし(助動詞)▶推定 活用と接続 「らし」の活用は無変化型です。 直前の活用語は、終止形になります。 <終止形接続の助動詞>
憶良めはもう退散いたしましょう。今ごろ家で子どもが泣いているでしょうし、それにその子の母も私を待っているでしょう。 『万葉集』巻三337山上憶良 らむ(助動詞)▶現在推量 原因推量 婉曲・伝聞 活用と接続 「らむ」の活用は、四段型です。 a・i・u・u・e・e 直前の活用語は、終止形になります。 <終止形接続の助動詞>