作曲年代の楽器の特質やその演奏様式を重んじ、古楽器によって再現される中世・ルネサンス・バロック期の西洋音楽の演奏を指す。 19世紀末頃からこういったアプローチがみられるようになる。 当初は学問的な考証に偏ったものとみなされがちだったが、1970年代以降、音楽界・聴衆全般に幅広く認知され、現在ではモダン楽器奏者の奏法、管弦楽の編成や演奏様式などにも影響を与えている。
2023年3月1日 フィリップ・ジャルスキー 東京オペラシティコンサートホールジャルスキーによる「オルフェーオの物語」フィリップ・ジャルスキー(オルフェーオ)、エメーケ・バラート(エウリディーチェ)管弦楽 アンサンブル・アルタセルセ これまでバロック・オペラをあまり積極的に聴いてこなかったこともあり、ジャルスキーを生で聴いたことがなかった。彼の実力と人気、評判についてはもちろん承知していたので、いつかそのうち聴きたいと思っていた。2020年3月に来日が予定され、いよいよ聴けるかと思ったら、例のコロナで公演は中止に。今回、ようやくその機会が訪れた。 本公演、有名な「オルフェオとエウリディーチェ」…
2022年12月9日 ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン 東京オペラシティコンサートホール指揮 パーヴォ・ヤルヴィベートーヴェン コリオラン序曲、交響曲第8番、交響曲第3番 英雄 本当は、この日の前日に行われたハイドン・プログラムの方に行きたかった。ていうか、本当は両日共に行きたかった。さすがにSKB公演とのバッティングじゃ、しようがない。 だが、お客さんの中には、もしかしたら天秤に測り、ドイツ・カンマーを選び、あえてサントリーホールに背を向けてオペラシティに駆けつけた人もいたのではあるまいか。 その人たちの選択と決断は、決して間違ってない。 ティーレマン&SKBの演奏がドイツらしい…
横浜・桜木町の神奈川県立音楽堂でヘンデル(1685年-1759年)のオペラ「シッラ」が日本初演された(演奏はファビオ・ビオンディ率いる古楽アンサンブル「エウローパ・ガランテ」ほか)が、当日配られた冊子に、とても興味深い話が載っていた。 日本ヘンデル協会会員でヘンデルやオラトリオの研究をしている三ヶ尻正氏の「ヘンデル:オペラ《シッラ》楽曲解説」によれば、「シッラ」はヘンデル28歳のときのロンドン・デビューから2年後の1713年のオペラだが、「作曲の経緯が不明な上に、本当に上演されたか定かではない謎の作品。古代ローマ時代の暴君の専横と没落が題材だが、その裏には、戦場で名将と謳われながら、政界では頂…
先日の後半はレ・ヴァン・ロマンティーク・トウキョウの王宮の花火の音楽公演で北とぴあ。初演である吹奏楽(軍楽)版での演奏は、日本の吹奏楽演奏史の上でも大変なトピックであり、先端の古楽演奏に触れられる素晴らしい成果だと思いました。
東京の図書館から、今回は小金井市立図書館のライブラリである、ベンジャミン・ブリテンが作曲した「春の交響曲」ほかを収録したアルバムをご紹介します。 ブリテンが交響曲を書いていたの?とびっくりされる方もいらっしゃるかもしれません。ブリテンと言えばシンフォニストのイメージ、ほぼないですから。しかし交響曲とは一見するとわからないような交響曲ならいくつか書いており、この「春の交響曲」はそんな作品の一つに数えられると思います。 ja.wikipedia.org このアルバムは、この「春の交響曲」を伝統的な「交響曲」と捉えることをせず、むしろウィキの説明にある通り「オラトリオあるいは連作歌曲」という位置づけ…
高橋幸宏のT.E.N.Tレーベル時代のアルバム2枚と12インチシングル STAY CLOSEがアナログ・レコードで再発される。 それぞれ単品、そしてセットのT.E.N.T Years Vinyl Boxがあり、T.E.N.T Years Vinyl Boxには高橋幸宏ジャパンツアー1985 より10月22日 名古屋市民会館の公演を完全収録したCD2枚が付属する。 正直、ライブのCD2枚だけ売ってくれ!とも思うが幸宏の1985年のツアーか、別にいらなくていいかという気も。私が好きな坂本龍一10選 という坂本龍一のHPの企画があって、著名人がそれぞれが坂本龍一の楽曲ベスト10を発表するという。 著…
優しい風が ほほ、なでる… 歌うフルートかぐわしく♫ www.youtube.com (youtubeをポチって音楽を聴きながら読んでみてくださいね。”iPhoneの場合は全面表示されてしまったら2本指で内側にむけてピンチインしてください。”) モーツァルトのフルート嫌い…。 フルート協奏曲第2番とは、世を忍ぶ仮の姿…? 名曲誕生までに渦巻くエピソード! さて、今回は、モーツァルト《フルート協奏曲第1番|第2番》の解説とおすすめ名盤を紹介です。 【ここをクリックすると名盤の解説へ飛びます】 【解説】モーツァルト《フルート協奏曲第1番|第2番》 【各楽章を解説】モーツァルト《フルート協奏曲第1番…