蕎麦道楽人の古道・街道歩き旅の日記です。その道を歩いてみると,当時の歩いた人々の思いが,時代背景と共に,滲み出す霧のように立ち上る気がします。その思いを感じつつ,旅の無事を祈った寺社を訪ね,歩き疲れた旅人の心を和ましたであろう美しい風景を愛で,昼なお薄暗い森の中の曲がりくねった道や美しい石畳がびっしりと敷かれた道,さらには道というべきなのか疑わしくなるほどの難所などを歩くのが好きです。 とはいえ,在りし日の旅人のごとく,雨風を厭わず,行く先々で宿を求め,何日も連続で歩き続けるような強靭な精神は持ち合わせていませんので,熱心な同好の方々のような「踏破」とか「完歩」というような雰囲気とは程遠いので…