つげ義春はわたしの若い頃から大ファンだった漫画家(作家)で、その作品はだいたいすべて読んでいるはずなのだけれども、わたしの記憶障害のこともあり、今ではほとんど思い出せないでいる。「ねじ式」あたりまでの作品だったらある程度記憶しているところもあるけれども、それ以降はもう思い出せない。 この映画は「雨の中の慾情」だけでなく、「夏の思いで」「池袋百点会」「隣りの女」なども盛り込まれているということで、もうだいたい、つげ義春のそのあたりの作品は何も思い出せない。そういう意味では「先入観なしに」この映画を観られるということで、わたしはけっこう「いい観客」だったかもしれない。っつうか、そういう作品の要素を…