Ⅰ.なぜ弁護士を目指すのか 1. 「何者かになりなさい」と叱ったあの日 3人の子どもたちが、宿題もせずスマホを眺めている。その姿に苛立ち、私は声を荒らげました。「自分の強みを持ちなさい! 夢中になれるものを見つけなさい!」と。でも、その言葉はブーメランのように自分に返ってきました。子どもたちに「弁護士になればいいのに」と漏らした時、私は気づいたのです。私が子どもに強要していた理想は、かつて自分が諦めた、あるいは見ないふりをしてきた「自分の可能性」ではないのかと。 2. 寄り道の人生が教えてくれたこと 私の人生は、真っ直ぐではありませんでした。部活に明け暮れた高校時代、勢いで選んで失敗した専門学…