戦争産業を肥やす一方、県民は最低賃金を強いられる 今週のお題「忘れたいこと」 沖縄の人々にとって、忘れたくても忘れられないことは第二次大戦末期の沖縄戦争だろう。この小さな美しい島は日本の捨て石にされ、赤ん坊から老人まで20万人以上の犠牲者を出した。「なんくるないさあ」というあの明るく聞こえる島言葉は、本当は忘れられない哀しみや辛さを乗り越えるためにあるのだという。 来年、沖縄は本土復帰50周年だが、祝賀ムードがあるわけない。「こんなはずではなかった」と50年前に選択を誤った悔恨が沖縄人の本音だろう。 全国の7割以上の米軍基地を押し付けられ、最近では自衛隊が宮古島にミサイル弾薬庫を造り、与那国島…