全国の土地の2割は所有者がわからない 2017年刊行の中公新書。筆者の吉原祥子(よしはらさちこ)は1971年生まれ。民間のシンクタンク東京財団の研究員。 帯の惹句にもあるとおり、「持ち主がわからない土地が九州の面積(国土の2割)を越えている」。日本では2011年以降、少子高齢化に伴う人口減少時代に突入している。日本各地に空き家が増え、相続放棄された土地が激増している。本書では、土地制度の側面からその原因と対策について論じている。 この書籍から得られること 土地登記制度の構造的問題がわかる 人口減少社会で、土地所有にどんな課題があるのかがわかる 目次 本書の構成は以下の通り 第1章 「誰の土地か…