『愛獣・襲る!』(1982年黒沢直輔監督)。 母(吉川遊土)の愛人である河村(小林稔侍)との関係が母にバレた遊(泉じゅん)は、家を飛びだした。5年後、遊が横浜に舞い戻ると、母はチンピラと心中し、腹違いの妹・ルイは遊を目の敵にしていた。遊は刑事を辞めヤクザになった河村が母の死に関与していると知り…。 黒沢直輔監督なので、アクションとサスペンスを絡めて魅せてくれると、思いきや肩透かしを喰らった感じだ。 体を張って母の死の真相を聞き出し復讐する泉じゅんは魅力的だったが、ちょっと優しすぎた。映画のキモである遊とルイの葛藤や母の死について掘り下げないまま終わったのも残念。但し劇中歌のりりィの歌は女の物語…