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吉村達也

(読書)
よしむらたつや

フジサンケイグループ出身の小説家、推理作家、ホラー作家。

著作は200冊以上に及ぶ。趣味は将棋であり、詰将棋作家としても約40年にわたり、100作以上の作品を発表した。

2012年5月14日、進行性胃がんのため死去。自身のオフィシャルサイトにて、事前に残しておいた「遺書」が公開された(http://www.yoshimura-tatsuya.com/2012/05/blog-post.html)。

略歴

  • 1970年:都立田園調布高校卒。一橋大学商学部入学
  • 1975年:一橋大学卒。ニッポン放送入社 制作部ディレクターとして「タモリのオールナイトニッポン」「松山千春のオールナイトニッポン」などを担当。自らも半年間、同番組のパーソナリティとしてマイクの前に。その後、編成部プロデューサーに
  • 1983年:同じフジサンケイグループの出版社扶桑社に出向。書籍部門の編集長として、全盛期のおニャン子クラブの本のほとんどすべてを作るなど、タレント本中心にヒット作を連発
  • 1986年:『Kの悲劇』で作家デビュー。その出版社が勤務先の扶桑社で、編集担当者は自分、編集長も自分、印税伝票を切ったのも自分、という世にもまれな自費出版的メジャーデビューを飾る
    • その一方で扶桑社ミステリー(文庫)初代編集長も兼務。洋書部門最後の大仕事は、マイケル・ジャクソンの母キャサリーン・ジャクソンの伝記執筆プロジェクトで編集プロデューサーを務め、米国エージェントと契約条件を詰めながら、著者インタビューのためにマイケル・ジャクソン邸まで赴いたこと。翻訳ではなく、最初からオリジナルで作るその伝記『マザー』の完成を待たずに1989年末、退社
  • 1990年5月:角川書店主催・第10回横溝正史賞に応募した『ゴーストライター』が最終候補作となったのを機に専業作家に転じる。同作が専業作家第一作だが、注文を受けて仕上げた第一作は、同年光文社文庫より出版のサイコセラピスト精神分析医・氷室想介シリーズ『編集長連続殺人』
  • 1997年:朝比奈耕作シリーズの『「長崎の鐘」殺人事件』(トクマノベルズ)が通算100冊目の作品となる
  • 1998年:7月と9月の二度にわたりTOEICテストを受け、二度目で905点というハイスコアをマーク。その体験を『たった3カ月でTOEICテスト905点とった』(ダイヤモンド社)に著す
  • 2001年3月:吉村達也公式ホームページを立ち上げる
  • 2009年10月:通算200冊目の著作『蛍坂』を出版
  • 2012年5月14日:進行性胃がんのため死去。60歳。公式サイトの「遺書」によると「QAZの正体、魔界百物語の真相、私の葬儀の段取りなど、詳細については後日お知らせ申し上げます」とのこと
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