平安蚤の市でpieinthesky氏から葛原しげる*1編『老龍還暦賀集』(葛原しげる、大正2年8月)を購入。200円。これが思わぬ掘り出し物であった。葛原老龍(本名二郎)の還暦を記念して、次男しげるが知人等に頼み和歌、漢詩、俳句、書画等を寄せてもらった非売品。国会図書館サーチではヒットしない。どこにも残っていないか。しげるは祖父葛原勾当の日記『葛原勾当日記』(大正4年)も刊行していて、その古書価は高い。 和本の饅頭本や還暦・古希等の記念本はよく見かけるが、略歴や後書きに特に興味を引く記載があると購入している。今回は、後書きに次のような記載があった。 おのれ、当時私立精華学校に教の鞭をとりて、明…