作・宮部みゆき、画・杉田比呂美の新聞小説。 北海道新聞・東京新聞・中日新聞・西日本新聞で2005年3月1日から同年12月31日まで連載され、河北新報でも同年4月1日から1ヶ月遅れで連載された。 「誰か」(ISBN:4408534498)の続編であり、途中でそれに関連した話も出てくる。 2006年8月書籍化。「このミステリーがすごい! 2007年版」国内編6位ランクイン。宮部みゆきはこの作品で2007年の吉川英治文学賞を受賞。
名もなき毒
(1)「名もなき毒」ってどんなドラマ作品? 「名もなき毒」は、2013年7月8日から9月16日まで、TBS系列の「月曜ミステリーシアター」枠で放送された本格ミステリー作品です。 原作は宮部みゆきさんによる杉村三郎シリーズのうち、『誰か Somebody』と『名もなき毒』の2作で、小説の持つ陰影ある心理描写を映像に落とし込んだ深みのある世界が魅力です。 前半(第1話〜第5話)は『誰か Somebody』を、後半(第6話〜第11話)は『名もなき毒』をベースにした2部構成で展開し、それぞれのヒロインが深田恭子さんから真矢みきさんへとバトンタッチされる構成がドラマ独自の仕掛けとして効いています。 見ど…
宮部みゆきの『名もなき毒』を読んだ。2006年に幻冬舎より刊行され、2007年に第41回吉川英治文学賞、第4回本屋大賞第10位を受賞した長編推理小説だ。2003年に刊行された『誰か Somebody』の続編にあたり、この続編「ペテロの葬列」が2010年から地方紙に連載中である。小泉孝太郎主演で2013年7月8日よりTBS系列でドラマが放送されにあたり、折角だから読んでみようかなと思った。とくに内容など下調べもせずに図書館に予約をした。題名からして殺人事件が起き、刑事役の小泉が事件を解決するのかと勝手に思い込んでいた。全然違っており、しかも過去の思い出シーンが時々登場するのでなんだろうと思い調べ…