なとり・ようのすけ(1910-1962)
1910年、実業家の父和作と三井財閥大番頭朝吹英二の娘ふく子の三男に生れる。慶應普通部に通うものの、予科に進まず18歳でドイツに渡る。バウハウスのデザイン思想を知ったことが、のちの編集者としてグラフィックアート追求する支柱となった。
昭和8年に帰国、「日本工房」設立。翌年「NIPPON」創刊。戦時中は中国で出版活動を行った。戦後、岩波書店の小林勇より「岩波写真文庫」の編集を持ちかけられその編集長をつとめた。
戦中のグラフ誌と、おしゃれマップ 戦時中の対外宣伝グラフ誌(『NIPPON』、『FRONT 』など)には、びっくりするほどお洒落な地図があります。 あまりにお洒落なので、「本当に、80年以上前の地図ですか?」と思ってしまうほど。今日は、そんな地図(満洲・朝鮮など)を紹介しましょう。 “血なまぐささ”をキレイに漂白した地図ばかりです。 ▽「朝鮮工業地図」。アイコンがいちいち可愛い。海にはクジラもいます。(『NIPPON』1939年7月) 『名取洋之助と日本工房: 1931-45』(2006、岩波書店 )97頁 ▽「中国の現状」。絵:河野鷹思(『SHANGHAI』1938年11月)。一見カラフルだ…
アメリカ 1937 名取洋之助 写真集 / 名取洋之助 / 講談社 / 1992 / 287x287mm / 95p / hardcover / は「本まるさんかくしかく」 で販売中です。 hon034.stores.jp ライフの姉妹誌『フォーチュン』 の依頼で、 名取洋之助は アメリカ大陸横断、自動車の旅へ。 大恐慌から立ち直りはじめた、 1937年のアメリカの写真です。
ノーベル賞というものがある。大抵は、何か「新しい事ができる」ようになる「発見」や「兆候」というヒトの現象について、それが評価される。 平和賞はちょっと毛並みが違うような気がしている。 そもそも、ダイナマイトって何かを破壊して前進するための火薬を「善意的」に発明した、アルフレッド・ノーベルという人物のストーリーが前提になっているはずなんだけれど、いわば「始末のつかない」発見や開発についての、注意喚起の意味も本来は含んでいるはずだと思われていた。(新技術や発見の悪用について人類は無頓着にすぎる) なんで、ノーベル賞ってのは、難しいアワードでもある。 「できる事」を発見した。だけじゃ本来は「不十分で…
多分、4回くらい同じフィルムを使ってしまった、笑 名取・東松論争 artscape.jp これについては、シンプルに名言しておく。名取洋之助について、私には評価の埒外である。名取と比べるなら土門拳が同時代では好きだといったら意味が通じるはずだ。要は写真と社会のつながりを重視しているという事なんだけれどね。 さて、たまにはカメラの話でもしたい。 手元にある、「キャノン 2d」(いわば、バルナックライカタイプのレンジファインダーカメラ)だ。北井一夫氏も初期に使っていたという情報は入手している。 僕はあまりフィルムの管理などが得意ではない、ずぼら人類である。だから、このバルナック式を使うのはとても楽…
皆様方、如何お過ごしでしょうか? 私は只管に、我が家の写真アルバムを整理しておりました🙇♂️ 全くもって嬉しい限り、大感激です。 添付の一覧は、私が尊敬する写真家の方々です。 日々、更新して参りますので、ご一読くださいませ。 それでは、また! 西暦 <故人一覧> 2024年 写真家 篠山紀信 2024年1月4日 享年83歳 2023年 写真家 エリオット・アーウィット 1928年7月26日〜2023年11月29日 95歳 写真家 池田大作 2023年11月15日 享年95歳 2022年 風景写真家 竹内敏信 2月27日(日) 78歳 報道写真家 三留理男 3月22日(火) 83歳 山岳写真家…
写真の184年 人生の主戦場、それは主体者が眼差しで描く、ギブ&ギブの精神を母体とし、更に成功者の条件である、セルフメイドを醸し出す、皆が平等である事の証、協働という名の虹の架け橋であります。 勝利は常に前精算。個々の成長を刻む唯一の杜、Wikipedia。成功哲学の原資、正にここに有りです。 《写真の184年〔2023年)》 祝・ご成婚30周年写真展 天皇陛下と雅子さまの30年 −よりそう想い− 日本橋三越本店 本館7階 催物会場 2023年1月25日(水)〜1月30日(月) キヤノンギャラリー50周年 2023年2月 ※1973年2月に「キヤノンサロン」を銀座に開設。 株式会社リコー、「三…
土門記念館訪問 20240315 はじめて酒田市に来ています 新潟県柏崎市の佐藤さんのFBに土門拳記念館について紹介があり、土門拳がみたくなり休みをとって来ました。久しぶりに夜行バスに渋谷から乗りました。少し疲れますね。酒田市に来るのは初めてです。それよりも何よりも山形県に来るのが初めてだと思います。福島県会津までは来たことがあります。思ったよりも遠いものです。 土門拳記念館 思い出の作品 15歳頃でしたが、「筑豊のこどもたち」や「こどもたち」や「風貌」、「古寺巡礼」、「棟方志功」などが学生時代に図書館で引っ張り出して、眺めていました。「筑豊のこどもたち」はとても心に焼きついています。「古寺巡…
皆様方、如何お過ごしでしょうか?我が家の写真アルバムを整理していたら、10年前の東京都写真美術館、一時閉館の写真が出てきました。全くもって嬉しい限り、大感激です。添付の一覧は、私が尊敬する写真家の方々です。日々、更新して参りますので、ご一読くださいませ。それでは、また! 西暦<故人一覧> 2024年写真家 篠山紀信 2024年1月4日 享年83歳 2023年写真家 池田大作 2023年11月15日 享年95歳 2022年風景写真家 竹内敏信 2月27日(日) 78歳 報道写真家 三留理男 3月22日(火) 83歳 山岳写真家 白川義員 4月5日(火) 87歳 報道写真家 田沼武能 6月1日(水…
西施像。あまり美人には見えないけれど ◎象潟や雨に西施がねぶの花(芭蕉) 蚶満寺(かんまんじ)にある芭蕉像 「江の縦横一里ばかり、俤(おもかげ)松島に通ひて、また異なり。松島は笑ふがごとく、象潟(きさがた)は憾む(うらむ)がごとし。寂しさに悲しみを加へて、地勢魂を悩ますに似たり。」 芭蕉が「おくのほそ道」に出掛けた際、とくに目にしたかったのが太平洋側の松島と日本海側の象潟(現在は「きさかた」と清音で読む)であった。ともに歌枕として名高い場所であるが、松島はそのあとに平泉や出羽三山などに立ち寄っているので当然、立ち寄るべきルートの内にあったが、象潟は酒田(最上川の河口)からわざわざ北上して足を伸…
第18回名取洋之助写真賞の東京での展示は今日まででした。 大阪は3月1日からです。 お楽しみなさってください。って、必見ですよ。 www.jps.gr.jp 私は昨年度までこの名取洋之助写真賞の運営担当でした。 昨年は写真賞が該当なしで奨励賞と名取洋之助氏の作品展示で何とか乗り切りましたが 今回は何と写真賞が1名に加えて奨励賞が2名という大変化! 左から奨励賞の小山幸佑さん、名取賞の中条望さん、奨励賞の斉藤小弥太さん ここのところJPS展の運営と自分の仕事で時間が取れずにやっと最終日に会場へ行くことができました。いや~観てよかった。ちょうど作者の3名も在廊していました。 とにかくフォトジャーナ…