この夏、ドライフードを食べなくなったりしていたユクだが、最近食べるようになった。戻った、とでも言おうか。いや、まだ戻ったとは言い切れない感じはある。同じフードばかりでは飽きるだろう、健康のために他のものも、とこちらの思いとは裏腹に、匂いが違うことで警戒心を持つようだ。警戒心は良いことだが、飼主のことくらいは全面的に信頼して欲しいもの。その心が打ち砕かれる。 なんかちがうものいれたか? 朝、違う味のフードを器に入れて差し出すと、さっきまで喜んでいたのに、匂いを嗅いで食べるのをやめ、少し申し訳け無さそうな上目遣いでこちらを見る。怪しまれている。そんなときは、なるべく明るく振る舞う。「ユク、大丈夫だ…