こんにちは。薩摩琵琶奏者の中尾掌水、ヨガインストラクターのゆうこです。普段は書籍の編集者として働いています。 君が代は 千代に 八千代に さざれ石の 巌となりて 苔の蒸すまで “わが君の治めるこの世が、千年も八千年も長く続きますように。小さな石が大きな岩となって、その岩に苔が生えるまでの悠久の長きにわたって“ 言わずと知れた国歌の一歌詞です。古い歌で、10世紀初頭の最初の勅撰和歌集『古今和歌集』(紀貫之が撰集)に、「詠み人知らず」として残されています。 薩摩琵琶の故郷・鹿児島の薩摩では、藩主・島津家から下々の民衆まで、この古歌が慶賀の席での定番として愛されてきたのだとか。薩摩伝唱の琵琶歌「蓬莱…