菊田一夫作のラジオドラマ。のちに映画化・テレビドラマ化された。
お互い名前も知らぬ同士が純情な恋を募らせる、戦中−戦後のラブストーリー。
この作品がラジオで放送される時間には、銭湯がガラガラになるぐらい人気を得た。
この作品の冒頭で、必ず「忘却とは忘れ去ることなり、忘れ得ずして、忘却の誓こう心の悲しさよ」のセリフが流れた。
ラジオドラマのヒットを受け、松竹が映画化に踏み切った。主役は佐田啓二と岸恵子で、岸恵子の映画の中でのマフラーの巻き方「真知子巻き」はブームになった。この映画がきっかけで岸恵子はスターダムにのし上がった。また、映画の主題歌名も「君の名は」で、織井茂子が歌った。
NHKの連続テレビ小説で放送。
主役は鈴木京香と倉田てつを。この作品では、原作にはなかった2人が結婚したあとを描いてる。また、昭和30年まで描いた。