否定の矛盾 否定という概念の矛盾について考える。何かを「そうではない」と言うためには、まずその何かが「現状どうであるのか」について知っていなければならない。しかし知ってしまった時点で、それはその存在を肯定することになりはしないだろうか。そのものに積極的に賛同していくような肯定ではないにしても、最低でもその存在が存在することは絶対に認めているであろう。もしそうでないのなら、そもそも「何を」否定しようとしていたのか分からなくなってしまうのだから、否定するということには必ず「その存在が存在することの肯定」が前提として含まれているのである。 排斥したいものに否定は悪手 つまり、もし「何かは実は存在して…