高齢化に伴い、抗血小板薬内服症例の手術が増えています。 周術期に抗血小板薬を継続したままにするか、一旦、休薬するかどうかは、各施設や医師によって対応が違うように思います。 ・抗血小板薬を休薬すれば、血管系イベント発症のリスクが上がる。 ・抗血小板薬を継続すれば、周術期の出血リスクが上がる。 どちらのリスクをとるか、ということですが、術式にもよるとは思いますが、印象としては、最近は抗血小板薬を中止しないで手術を行っているケースも多いように見受けられます。 2020年のSpineの論文ですが、MIS(MED,MEL,MIS-TLIF)による腰椎手術において、retrospectiveに解析したとこ…