●歌は、「ほととぎす間しまし置け汝が鳴けば我が思ふ心いたもすべなし」である。 福井県越前市 万葉ロマンの道(26)万葉歌碑(中臣宅守) ●歌碑は、福井県越前市 万葉ロマンの道(26)にある。 ●歌をみていこう。 ◆保登等藝須 安比太之麻思於家 奈我奈氣婆 安我毛布許己呂 伊多母須敝奈之 (中臣宅守 巻十五 三七八五) ≪書き下し≫ほととぎす間(あひだ)しまし置け汝(な)が鳴けば我(あ)が思(も)ふ心いたもすべなし (訳)時鳥よ、せめてもう少しあいだを置いてくれ。お前が鳴くとそのたびに、思いに沈むこの私の心が、どうしてよいのやら、何とも処置なしになってしまうのだ。(「万葉集 三」 伊藤 博 著 …