白くて小さなベルが鳴る たくさんの白いベル 一度になって可憐な音を響かせる 故郷は寒い国なんだけれど 春がベルを鳴らす時 透き通る目に見えない壁 短冊が風に揺れるたび 優しい音を響かせて 涼を運ぶ 聞こえる耳にも心地よく 夏の終わりに 合奏が始まる 薄い羽根をこすり合わせ 秋の訪れを知らせてくれる やむことのないスズの音が 寝ている少年の元に届く 様子をうかがう少年 指の先でベルを鳴らす 俊足の走り 振り返る してやったりのピンポンダッシュ このいたずらっ子め! 空から聞こえる鈴の音 大きな角をしたトナカイが そりを引いて鳴らす鈴 そりには真っ赤な服を着た 真っ白な髭のおじさんが ※鈴蘭 風鈴…