前回ご紹介した石原町駅のお隣にある呼野駅。木造駅舎のご紹介といいながら、ここに駅舎はありません。正確には、石原町駅と同じタイプの大正4年竣工の木造駅舎が存在したのですが、1990年代に取り壊され現存しません。 ホームの待合場所が駅舎を兼ねている 現在は、上下線を兼ねたホームが一本と寂しい限り。旧ホームとかつての路盤は荒れ放題で、雑草が生い茂るのみ。 旧ホームとかつての待避線跡 この駅の特徴は、1980年代まで福岡県で唯一のスイッチバックが存在したこと。 北九州側からやってきた列車は、ここから田川方面に向かって最大17‰の上り勾配を進まなければなりません。現在の電車や気動車と違い、単機ならともか…