「和をもって貴しとなす」 社会の仕組みは太古の昔から紆余曲折を経て1989年に米ソの冷戦を終えた。旧社会主義体制は終わり、歴史の大転換点を迎えた。資本主義と民主主義が理想的な正しい社会の仕組みであることに先進国の人々は疑いを持っていなかった。しかしながら、冷戦が過ぎて暫くしても、世界から争いはなくならず、貧富の差もなくならず、夢見ていた平穏で公正平等な社会が実現することはなかった。むしろそれらは悪化している感があり、個人ではどうしようもない閉塞感が当たり前となり、閉塞感に気づきもしない。 「なんだか、おかしい。理想的な社会はこんなはずじゃないんだ」と感じて、資本主義と民主主義の限界に気づきだし…