●歌は、「白栲ににほふ真土の山川に我が馬なづむ家恋ふらしも」である。 和歌山県橋本市 隅田町JR・南海橋本駅万葉歌碑(作者未詳) ●歌碑は、和歌山県橋本市 隅田町JR・南海橋本駅にある。 ●歌を見ていこう。 ◆白栲尓 丹保布信土之 山川尓 吾馬難 家戀良下 (作者未詳 巻七 一一九二) ≪書き下し≫白栲(しろたへ)ににほふ真土(まつち)の山川(やまがわ)に我(あ)が馬なづむ家恋ふらしも (訳)白い栲(たえ)の布のように照り映える真土の山を流れる谷川で、私の乗っている馬が行き悩んでいる。あとに残してきた家の者が私を恋い慕っているらしい。(「万葉集 二」 伊藤 博 著 角川ソフィア文庫より) (注…