「沖縄のミキ」みきは、鹿児島県奄美群島および沖縄県で伝統的に作られる飲料である。奄美群島のものは乳酸菌発酵飲料で、うるち米を主原料に、千切りや摺り下ろしにした生のサツマイモ、砂糖を原料として用いる。近代沖縄県糸満市等で作られていたものは乳酸発酵スターターのサツマイモではなく、麦芽を加えて、酵素のアミラーゼで米のデンプンを一部糖化したものであったが、現在沖縄県で販売されているものは、米・麦に砂糖を加えて煮た甘い汁粉に近いものである。主に夏の祭事の際に用いられた神酒(みき)に由来し、原型は口噛み酒である。現在も旧暦8月頃の豊年祭などにおいて振る舞われる。瀬戸内町では旧暦9月9日(クガツクンチ)に集…