日本のスキー・スノーボード人口は1998年の1800万人をピークに減少を続け、2020年には430万人にまで減少しています。さらにコロナ禍が追い討ちをかけ、スキー場業界は厳しい経営環境に直面しています。 和田寛さんは株式会社岩岳リゾートの社長で、白馬岩岳マウンテンリゾートの運営をなさっておられます。和田さんの著書「スキー場は夏に儲けろ!」(東洋経済新報社 2022年)では、冬季の収益低下を補うためどのようにして夏季にスキー場に集客するか、その創意工夫や企業努力が述べられています。 発想の原点となるのは次の2点だと、僕は解釈しました。 ① 何によって収益を上げる事業なのか、ビジネスを正しく定義す…