NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第38回「時を継ぐ者」を視聴した。 北条時政が、実朝を排して平賀朝雅を新将軍に擁立しようとしたという「牧氏事件」のクライマックスの回だったのだけど、この事件、なんだかよく分からないところがある。 「吾妻鏡」は、このクーデター未遂事件について、 牧御方、奸謀を廻らし、朝雅を以て関東の将軍と為し、当将軍家[時に遠州の亭に御坐ます]を謀り奉る可きの由、其の聞こえ有り。 と書いていて、完全に牧の方一人を主犯扱いにしている。 だけどこの陰謀、「聞こえあり」(そういう噂がある)というだけで、本当に実行されようとしていたのかどうか、この記事だけでは、はっきりとは分からない。…