冬の朝、乾燥した空気の中 絶え間なく蒸気が上がり、「ぶわっ」って感じで通勤途中のあたしに降り注ぐ もち米の蒸した匂いが、お腹をくすぐり、脳を刺激し、イメージの中へと誘う 「ああ、美味しい」と 引っ越した先にあった スカイツリーが見える場所にある小さな和菓子屋さん 透明なガラス窓越しに見える、陳列した塩大福をはじめとする和菓子たち ショーケースの上にはおいなりさんと赤飯と山菜要りおこわ 自家製平餅に、お土産用お菓子のセット 平台に置かれたばんじゅう 少しだけ覗ける、奥の作業台 仕事帰り、暗くなった家路の途中でみたらし団子と蒸し饅頭を購入する 熱いほうじ茶と、コタツ、猫と新しく購入したミステリー小…