コロナ後遺症として咳、息苦しさと一緒に咽喉頭異常感症の症状を訴える患者さんは多い。治療として関わらなくても、いつも痰が絡んでいる感じを言ってくる人は多い。CTを撮影したときに「のどに何かありますよね」と聞いてくる人も一人だけではない。 咽喉頭異常感症は、「のどに何かつかえている感じ」「いつも痰がのどにあって苦しい」などのどの“閉そく感”を訴えることが多い病気だ。のどの腫瘍や強い炎症、胃酸の逆流、アレルギーなどの異常がないことを確認、または治療することによっても症状は改善しないもの。不定愁訴のように扱われるし、精神疾患に分類されることもある。 前の病院では呼吸器内科医として長年このような咽喉頭異…