毎年11月の2〜4日の3日間にわたって開催され、「エンヤ、エンヤ」の
かけ声で曳山(やま)が通りを駆け抜ける勇壮なお祭りです。
文政2(1819)年、刀町の木彫家石崎嘉兵衛が、お伊勢参りの帰りに
京都で見た祇園山笠にヒントを得て、仲間と「赤獅子」を作り奉納したのが
曳山行事のはじまり。
街角で急カーブを切る時は、曳山の巨体が左右に大きく揺れ動きます。
勇壮でありながら、極彩色の絵巻のようです。
もう一つの顔は、各家々で繰り広げられるくんち料理の饗応。
唐津の女性は何ヶ月も前からくんちの準備にとりかかる。
料理は誰が来ても何人来ても大丈夫なように、家によって100人分、200人分、300人分と用意する。
料理は家々で違うが、
メインはアラという大きな魚を焼いてタレを絡めて食べる。
どうやら家々を回ってくんち料理をいただくのがくんちの醍醐味らしい。
この醍醐味を味わうには唐津に友達をつくること。
唐津では3ヶ月分の給料をくんちの3日で使うといわれるが、なるほど納得だ。