母校とその前身の旧制中学校からは、正岡子規、高浜虚子などの俳人や小説家の大江健三郎が出ている。伊予はどういうわけか文弱の土地である。四国の中で唯一総理大臣が出ていない。政治のような硬派なことは苦手なのである。 私が高校1年生のとき、旧制中学創立から数えて創立90周年を迎えていた(どういう数え方をしたのか知らない。元は明教館という藩校らしいが、その創立から数えたのではないらしい。数えると創立100年を超えていた。)。その90周年記念の行事として、OB2人の講演会が体育館であった。(以下の内容は、以前大江健三郎と尾崎真理子さんのことを書いた記事 驚異の尾崎真理子著「大江健三郎全小説全解説」、しかし…