イタリア文学踏破シリーズも8作目です。またプリモ・レーヴィを選びます。今度は「休戦(La tregua)」という作品へ。 La tregua 作者:Levi, Primo Einaudi Amazon これまで読んでいた、アウシュヴィッツでの経験を描いた「これが人間か(Se Questo è un uomo)」(⇒)の後日譚にあたる作品だそうです。 「これが人間か」は、最後に、東部戦線でドイツ軍を蹴散らしたソ連兵の斥候がアウシュヴィッツに到着するところで、囚人の解放を仄めすように終わります。 でも、あれだけ苛烈な体験をしたレーヴィが、どう助けられ、どう回復し、どう帰国して、あの地獄道中記を書く…