大正元(1912)年から5年まで存在していた三重軌道㈱。今回は昨年7月1日付の当ブログ「『幻の四日市連合駅』成立の真実。(前編)」内でほんの少しだけ登場した三重軌道㈱初期のわずかな期間のみ存在したと思われる「保光苑停留場」について書いていく。 とは書いたものの、おそらくほとんどの方が「?」となる話題だろうと思う。それもそのはず、その停留場の存在に関する記述や情報等は四日市市公式の歴史書ともいえる『四日市市史』には書かれていないうえ、当時の公文書史料・後年の関連書籍に登場するのも数えるほどしかないまさに「幻」と言っても過言ではない停留場なのだ。そのわずかな情報のうちの一つ、前出ブログ記事で紹介し…