Ep.113 毎年1月下旬と7月下旬に発表される芥川賞と直木賞。 私は2006年あたりから現在までの全ての芥川賞作品を読んできている。 芥川賞は一度に2人受賞されることがよくあるから、40作品近く読んできたと思う。(ただし面白くなかったり難解だったりで序盤で挫折した作品もけっこうある...) これだけの数の作品を読んでくると、おぼろげにパターンや共通点があることに気付く。 話の展開や、あるいは読み終えた後に、 ああ、芥川賞受賞作っぽいな と思うのだ。 私見ではそのうちの一つが「破滅的なラスト」が訪れることだ。 これはバッドエンディングや悲劇を必ずしも意味するわけではない。主人公やその周辺人物の…