出版社。1995年に設立。社長は田中清行。2002年に倒産。
採算を度外視した硬派な出版姿勢で知られ、『下町酒場巡礼』、『政治家の通信簿』、『中学生の教科書』シリーズ、『皆殺し文芸批評』、『皆殺しブック・レビュー』など、個性的な書物を出版している。
新潮社と決別した直後の佐藤亜紀のエッセイや、「早稲田文学」出身の向井豊昭の小説の出版も手がけた。
雑誌としては「モンスーン」、「モンスーンEP」、「40s――「普通」が見えてくる日記マガジン」などを発行。「モンスーン」や「モンスーンEP」は慶應義塾大学SFC福田和也ゼミの学生が編集の中心を担い、裏原宿からヒップホップ、ビックリマンに至るまで、多様な特集を行なった。
四谷ラウンド文学賞を第4回(2001年)まで主催した。同賞からは、丹生秋彦(第1回)、向井豊昭(第2回)、福永法弘(第3回)、山本亜紀子(第4回)が輩出されている。山本亜希子『穴』は、2004年に角川ホラー文庫より再刊され、2007年には『真木栗ノ穴』のタイトルで映画にもなった。
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