トニー・ブレア元英国首相の回想録を読み終えて、一国の首相を務めるには、相応の知識はもちろんのこと、不屈の闘志やバイタリティーなど、総じて普通の人間のレベルでは済まないパワーが必要なことを改めて思い知りました。それはおそらく首相とか政治家に限った話ではなく、組織の代表にはそういう人物が選ばれる下地というか裾野が英国にはあるということでしょう。もちろん権謀術数はあるでしょうけれど。 翻って、この国はどうかと考えますと、残念ながら、現実には「そういう人物」が選ばれる構造になっていないといいますか、特に政治の世界では、選ぶ方にも選ばれる方にもおおよそふさわしからぬ事例ばかり目についてしまいます。今朝な…