国家を政治・経済などにおける最有力な主体とする考え方。国際主義の対義語。
ただし、「個人よりも国家に絶対の優位を認める考え方」である、いわゆる超国家主義(Ultranationalism)乃至は国家統制主義(Statism)と混用(もしくは同一視)されることも多い。
なお、日本語で「ナショナリズム」と書かれることもあるが、そもそも英単語Nationalism自体が多面的な側面を持っており*1、国家主義はナショナリズムの同義語ではない*2。
*1:そもそもその前段階のネーション nation の段階で意味がばらけているのが原因だが
*2:同時に、英単語Nationalismとカタカナ語ナショナリズムは同義語なのかとか、そういう問題もあるが
「戦争まで」(加藤陽子著、朝日出版社)を読んで、失望しました。 「太平洋戦争と日露戦争の相似」で示したような加藤陽子の道徳観の浅さは相変わらずですが、歴史の本質を見抜く能力の低さにも失望しました。 加藤は「アメリカが強気で出れば日本は戦争しないと考えていた人がいたように、日本も強気で出ればアメリカは戦争しないと考えていた松岡洋右のような人がいても不思議でない」と当時のアメリカの日本の軍事力の差を無視し、保守派が喜びそうな持論を展開しています。他にも、共産党の見解を陰謀論と吐き捨てるほどの加藤は保守派なのに、それでも日本だと革新的すぎると考えられるようで、2020年に日本学術会議の会員になること…
◯ブレイクダンス 来年のパリ五輪で初めて実施されるブレイクダンスですが、第4回全日本選手権は、代々木第2体育館で行われています。あゆみ(AYUMI)、湯浅亜実(AMI)、半井重幸(SHIGEKIX)さんなどが出場。2/19 16:00 日本人のダンス能力の世界レベルでの活躍。 その分野以外の人が認めて、簡単にいうと感動しまくって初めて、芸術文化となる、 その意味では、オリンピックがよいのかわかりませんが、これは、とっくに、そのレベルは超えていると思われます。日本人も。高校のダンス#選手権も、話題になりましたね。 かっこいいし、おもしろいし、ひととつながるには、理想の形、、、、てなことを思いつつ…
8月12日。父親が亡くなって1年。新盆見舞いに訪れた人たちとお話ししながら、父親が独りで黙々と農に勤しみ、それを周りの人たちも温かく見ていたことを改めて知りました。今、そのあとを展望もなく引き継いでいる息子には、父親の大きさばかりが感じられます。年齢からいって、早すぎることもないのですが、まだまだ生きていてほしかったなというのが実感です。 一昨日(10日)、岸田内閣「改造」のアナーキーというか「無原則」ぶりを見て、これでは統一教会はもちろん、資本と国家主義によるある種の攻勢(策動)に抗しきれない、むしろ、さらに助長するだろうなと、嘆かわしく思ったのですが、昨日、農と食を国家主義・排外主義の枠で…
選挙期間中にあってはならない事件が起こり、衝撃が走りました。その選挙では自民党が大勝しました。異様な雰囲気下での選挙後終わり、首相が党総裁としての記者会見を行いました。感情を揺さぶられたことは理解しますが、一国の宰相として冷静に対処して欲しいと、報道内容をみてはそう感じずにはいられません。 岸田首相、内閣改造など人事「党の結束が大事」: 日本経済新聞 安倍氏の思いを受け継ぎ、特に情熱を傾けてこられた日本人拉致問題や憲法改正など、安倍氏自身の手で果たせなかった難題に取り組んでいく。(出所:日本経済新聞) さらに「安倍氏が残した様々な功績の上にさらなる取り組みを進め、日本を次の世代に引き継いでいか…
◯つながりと対立 一般の人がユーチューバなどで成功してセレブ生活をしているのをみると、SNSでのやりとりで親近感を抱き、いつかは自分もそうなれると、一発逆転を望む人もいるようです。 今、自分と同じような苦しい境遇にある人たちと歩むのではなく、それを弱者として見下し、SNSで叩いたりするようになる人もいます。 そうして、現実よりも潜在的に社会的対立や亀裂が大きくなっていくとしたら、どうなるでしょう。 過剰なつながりが、過剰な対立をもたらすという例です。 同じようなアプリを使って、同じようなサイトをみていると、似た生活をしている気になり、知らず影響を受け、似た価値観、世界観になってしまうのでしょう…
日本人も中国共産党も、「人権」は国家社会が許した権利だと捉えている。人に生まれつき備わっている絶対的な尊厳(たましい)だという理解が欠けている。自我と自己の区別がわからないから、自己の尊厳とワガママの区別もわからない。 プーチンは、ウクライナは「国内だ」と認識している。プーチンは大ロシア世界を確立しようとしている。ウクライナはロシアの支配域でありロシアの「国内」と思っている。キエフのゼレンスキー一味はネオナチの民族主義過激派で、ロシア域内のいわばテロリストだと扱っている。だから例えば核兵器の使用にしても、国外につかうよりもキーウにおとすほうがハードル低めなのだろう。 ゼレンスキーは、キーウの防…
fukugen.hateblo.jp ◯インパールの戦い補遺 先日の、ミャンマーの記事に加えておきます。 どうも、日本人が考えもしないほど、イギリス人がインパールの戦いを大きく評価しているらしいことについてです。 かつて、ユーロスターでパリからロンドンに行くと、ワーテルローの戦いで勝利したことで命名した英語読みのウォータールー駅に着きました。これは、イギリス人の嫌味ですね。 そういう彼らには、ナポレオンやノルマンディー作戦でのドイツなどよりも、日本軍に勝てたことが、強く印象に残っている、しかも、いまだに?ということです。 日本軍の強さは、日本の文化の影響などをはるかに超えて、当時、欧米の帝国主…
改めて思う。 小村寿太郎はうまくやったと。 ヨーロッパの火薬庫に松明がえいやと投げ込まれ、轟然爆裂、世界を延焼(もや)す大戦争が開幕したあの当時。 (Wikipediaより、サラエボ事件) 各国大使の舐めた辛酸、一朝にして敵地のど真ん中と化した窮境からの引き揚げを、円滑に運ぼうと努力して運べなかった人々の苦心苦悩が伝わっている。 ほんの一端に過ぎないが、吉野作造の筆により――。 「開戦の初めに当って敵国在留の各国民が殆ど其生命の危急さへも気遣はれたるが如き、露国大使がベルリンを引揚の際、自動車上に微笑を漏せりとて袋叩きの厄に遭へるが如き、我駐墺大使が、ウィーンの旗を巻いてスイスの国境に入る迄、…