1776年に出版されたアダム・スミスの著作で「諸国民の富の性質と原因の研究」の通称である。また、「諸国民の富」という名称でも知られている。原題は「An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations」。全2巻、5編で構成されている。重商主義批判と経済の自由放任主義の重要性を説いている。
個人に於ける、社會上の功罪が莫大に至るので、 貢献度も高いのかもしれませんけれど・・・ 一方で 迷惑度も無視できません・・・ 宗教では、公>私 で 塾産業・成果主義の企業などでは。 私>公(社會) だと 個人の立ち位置というのを、社會制約上、勘違いする人が多く。 私人としての飽くまで企業人であれば、企業に於ける、儲けという功利性が高いと判断されれば、収入は莫大に至り。 私人としての飽くまで、人という立場では、公(社會)に於ける、迷惑度が低いという、社会契約上の倫理性が高いと判断されても、収入は先ず、約束されず、人に依っては、独りで田畑を耕し、独りで社會の助けを借りず、生活することは、支出そのも…
アダム・スミスと言うと社会科の授業で習った、「国富論」「見えざる手」を思い浮かぶ人が多いであろう。 ただ、「国富論」の前に出版した「道徳感情論」を知る人は少ないだろう。 「道徳感情論」は「国富論」の前提になる考えを説明したものだ。ここでは、人間の道徳的な判断や行動は理性でなく感情に基づいていると主張し、「共感」と「公平なる観察者」という概念を用いて人間がどのように道徳の一般規則を形成し、社会秩序を維持するかを説明している。 また、「国富論」では人間の自利が市場の見えざる手によって社会全体の利益につながるという経済学的な理論を展開している。 しかし、「国富論」で述べられている「自利」とは、自分の…
眼を得た人たち 何度か語ったことですが『民』という字は『眼』から目ともう一つの目を取り除いた字だそうです 『社会の仕組みが見えていない人々』 『世の中の真理を知らずに生涯を終わる人々』 という意味らしいので怖い話ですね 国民とか市民とかなにげなく使っていますが、支配者からは見下されているということです 「勤勉に働くことは美しい」 「努力する姿は素晴らしい」 「組織に忠実な姿は誇らしい」 という支配者に都合のいい価値観に真面目にしたがって生きている人のようです 4割くらいの人は「人の言うことに従っていた方が楽だ!」という質だそうです この4割の人は従業員として生きる一択です 2割の人は「人の言い…
アダム・スミスの「国富論」って? 8月3日付けの朝日新聞朝刊の「明日へのLesson」に掲載されていたアダム・スミスの「国富論」の記事を読んで、アダム・スミスの考え方に共感しました。 *和歌山:三段壁洞窟 退職してから、今までと違うことをしたり、違う世界に触れたりして、世の中にとって経済がとても大事だと感じるようになりました。もっと経済を深く学んでおけばよかったのにと。 高校生の時、大学でどんなことを学びたいか考えた時に、一番最初に除外したのが経済学部でした。何故ならば自分が会社に入って事務をする未来は想像したくなかったし、経済なんてあまり役に立たないと思っていたからです。 *和歌山:千畳敷 …
アダムスミス、マルサス、ケインズ、フリードマン、ロールズ何を行った人なのかを、絵を見て暗記してみよう! [blog:g:10328749687207210578:banner]
分業と機械 〜エートスとは異なる、資本主義もうひとつの始まり アダム・スミスと分業 分業と大量生産 分業と機械と資本家階級 気になったら読んで欲しい本 【アダム・スミス『国富論』】 【ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』】 分業と機械 〜エートスとは異なる、資本主義もうひとつの始まり エートスによって近代資本主義が立ち上げられたとするならば、一度成立した資本主義にはエートスは必要ないのでしょうか。私にはわかりません。私の記憶ではウェーバーはそんなこと書いてなかった気がします。というのもウェーバーの目的は近代資本主義の成立条件であって、成立後の資本主義の運動ではないからですね…
アダム・スミス共感の経済学ジェシー・ノーマン村井章子訳早川書房2022年2月20日 初版印刷原書:What he thought, and why it matters(2018) 先日の続きの覚書 megureca.hatenablog.com 順不同だけど、気になったことを覚書。 ・スミスがその思想に影響を受けた人。フランシス・ハチスン:北アイルランド生まれ。道徳哲学教授で、スミスは二年生の時に講義を受けている。デービッド・ヒューム:『人間本性論』、哲学者。 ・17世紀の哲学人間の本性に関する暗く希望のない見方。トマス・ホップス:人間の自然な状態は恒久的な「万人の万人に対する闘争状態」にな…
『国富論』の著者アダム・スミス(1723~1790)と、「20世紀最大の経済学者」と言われるジョン・メイナード・ケインズ(1883~1946)は、時代は異なりますが、生まれた日は2人とも6月5日です。 2人は経済学の歴史のなかで「2大巨頭」といえる存在(また2人とも英国人)。 このほかにマルクスも重要だという人もいますが、マルクス経済学は現代の経済学の主流にはつながっていません。やはり「2大巨頭」といっていいかと思います。 そしてその2大巨頭の誕生日が同じなのです。6月5日は「経済学の日」とすべきです。 すでにそういう日が制定されているかもしれないと思って、「経済学の日」で検索しましたが、そん…
今回はアダムスミスの「国富論」要約シリーズ第六弾となります。 長きに渡った国富論要約も今回で最終回となります。 第五編第二章(社会の一般収入あるいは公共収入の財源について)を取り扱います。租税や公債に関する理論を体系化したパートです。アダムスミスが理想とした「政治経済学」の完成系とも言えるエッセンスが詰まっております。 ※一編の要約は下記。 ■要約≪国富論 第一編≫ - 雑感 (hatenablog.com) ※二編の要約は下記。 ■要約≪国富論 第二編≫ - 雑感 (hatenablog.com) ※三編の要約は下記。 ■要約≪国富論 第三編≫ - 雑感 (hatenablog.com) ※…
今回はアダムスミスの「国富論」要約シリーズ第五弾となります。 ここからは国富論Ⅲの収録内容となっており、二回に分けて要約します。Ⅲは第五編を収録しており、第五編の主題は「主権者または国家の経費・収入および公債について」です。夜警国家と揶揄されるように、「市場の競争原理を最大限重んじ、政府は国防や要素技術投資としての教育サービスの提供に努めるべき」というアダムスミスの政治経済学の原理のエッセンスが詰まったパートです。 本書の内容は現代社会の実態とは大きく異なるため、即時応用性は低いですが、原理原則を学ぶ意味では示唆に富んだ内容だと思います。ヨーロッパ社会の歴史を学ぶに格好の材料とも言えます。 ※…
こんにちは。冨樫純です。 政治哲学に興味があり、それに関連する本を読んでいます。 そこから、個人的におもしろいと感じたところを引用し、感想を書きたいと思います。 タイトル アダム・スミスと自愛心 ロックからおよそ100年後のイギリスでは、スコットランドのアダム・スミスが、政府の重商主義政策を批判し、レッセ・フェール(自由放任)を唱えました。 スミスは絶対王政を打破するダイナミズムの思想的支柱であったとは言えませんが、現代的リベラリズムとリバタリアニズムの両者からラブコールが送られる古典的リベラリズムの思想家ですので、ここで取り上げます。 重商主義は、近代ヨーロッパで採用されていた経済政策で、金…
東証スタンダード上場の成長企業「JALCOホールディングスの中長期投資」について、直近4回のブログは同社のYahooファイナンス掲示板の話題を中心に進めてきました。今回は、その4回(9/7~9/19期間)の投稿コメント29件の要点と若干の考察を纏めた「中間総括」編になります。 掲示板コメントは私自身が常日頃重視している本音・本質部分です。今回は「JALCOホールディングスの中長期投資」の重要5項目として整理したいと思います。 1.JALCO掲示板の活用法 先ず、私の投資先企業「掲示板」の活用法ですが、①「投資銘柄の関連情報」を知る、②「相場状況判断」と「自分の投資哲学・スタンス」を確認する、③…
第三回はこちら。 ajisimidaikon.hatenablog.jp 小林 つまり、荒川さんが最初におっしゃったことに引きつけて言うなら、三つの「場」がある。私は荒川さんとも下條さんとも違う立場ですが、言説を成り立たせている言語の場というものを考えると、これは非常にミステリアスで、どうしても明確にできないんです。でも、私は言語の側に立つ人間だから、謎めいたままにしておいた方がいい、明確にしなくていいと思っているんです。荒川さんは、それを絶対的に明確にしないかぎりわれわれは救われないということをはっきり言っている。また下條さんは科学者だから、それは絶対に明確にすべきだと思っていると思うんです…
評者 伊藤昌亮(成城大学文学部教授) 批判対象 8月25日配信「朝日新聞」インタビュー 【視点】 新自由主義の参照点の一つであるアダム・スミスは『国富論』に先立って『道徳感情論』を著し、共感に基づく倫理的な感覚が市場主義を支えるものであることを強調しましたが、ガブリエル氏の思想はそうした議論を思い起こさせます。 とはいえ、今日の新自由主義は、かつての自由放任主義と同じものではなく、競争市場を創り出すためにあえて国家が介入する、という側面を強く持っています。そこにはいろいろな業界間の駆け引きがあり、決して「神の見えざる手」任せというわけではありません。 しかもとくに日本の場合には、新自由主義によ…
経済学を批判しよう 最初にこの記事で何をしたいのかを書いておこう。 私のやりたいことは、既存の経済学の批判だ。 経済学と言ってもいろいろあるが、私が批判したいのはアダム・スミスが国富論を書くことによって始まった経済学だ。 スミスが創始した経済学のことを、ここではスミス経済学と呼ぶことにする。 スミス経済学は後に続く大勢の経済学者たちによって様々な発展を遂げているが、その正当な後継者は新古典派と呼ばれる学派だと言って良い。 スミス経済学は進化し今では新古典派と名乗っているが、その中核にある教義は変わっていない。*1 その教義とは、各人が私的な利益を追求すれば社会全体の利益が達成されるというものだ…
前回(第二回)の記事はこちら。 ajisimidaikon.hatenablog.jp Sympathy と Empathy 内海健『自閉症スペクトラムの精神病理』において、共感はASD(自閉症スペクトラム症)者を考えるうえで、定型者のそれと表出の傾向が相違する重要なポイントの一つである。 フリスは、本能的 instinctive な共感と、志向的 intentional な共感を区別して, 前者を sympathy, 後者を empathy と呼んでいる. 前者は「こころ」を介さない無媒介なものである. つまりは地続き的な共感である. むしろ「共鳴」, あるいはより即物的に「共振」といった方…
もうすっかり猛暑期を越えた…… はずなのだが、依然として暑いので高校生時分の閑話でもしよう。 比売宮のアパートからは午後六時過ぎの時点で辞去したものの、真っ直ぐ帰宅する気になれず、繁華街の本屋でハンニバル・レクター・シリーズの『ハンニバル』を購入したり、アルバイトの求人広告を眺めたりしていた。県の名を冠する高校や大学が近くにある県庁所在地でもあるというのに、求人広告雑誌に掲載されている仕事の数は少ない。載っていたのはコンビニ店員が半分以上で、残りは繁華街に並ぶ個人経営の店…… 私が生まれ育った故郷に比べれば都会だと思っていたのだが、本当の都会からすれば、ここも充分田舎街なのだろう。 とは言え、…
いつになっても、ガチャマシン1号の紫AAAの貴重品は集まりません。 集まらないやつらに特化して書きました。 最終的には、合成と文明構成因子で集めます。 探索加速・移動速度・黒おたまは全部黒おたま入手のためです。 黒おたま消費軽減も遺伝子研究が進むと重要度が増します。 あとは、研究速度・情報ポイントと続いていきそうです。 ガチャは貴重品を獲得しやすくなると思います。 課金額によっては細胞も必要になるかもしれませんが、自分用に記事を書いているので無視することになりました。
政治システムさえ超えグローバル化を続ける企業の正体を,総勢40名の証言から描く.利益のためだけに働く現在の企業を一人の人格として精神分析すると,「他人への思いやりがない」「罪の意識がない」などの項目に該当し,完全なサイコパスと診断されるという.最近日本でも話題になった「公共事業民営化の是非」「企業の不祥事の原因」,M&A騒動の中で問われた「企業は誰のモノか?」といった問いにも,答えを導いてくれる…. 利己的な欲望に導かれた経済活動は,「見えざる手」の統制で正当に競争が煽られる.そこで重要なのは「公正さ」であることをアダム・スミス(Adam Smith)は『国富論』で強調するが,人々の「胸中の公…
群衆の特徴と共同体的特徴の類似の可能性 〜群衆って村人みたいなもん? これらは似ているのだろうか… 近代的現象としての大衆と、共同体的とも思える群衆 【オルテガ『大衆の反逆』】 【アダム・スミス『国富論』】 群衆の特徴と共同体的日本社会の特徴の類似 〜群衆と空気を読む 【『夏目漱石全集』『森鷗外全集』】 【神島二郎『近代日本の精神構造』】 【丸山眞男『超国家主義の論理と心理』】 文明の段階を落とす群衆というもの 【ル・ボン『群衆心理』】 祭りと群衆 【ベルセ『祭りと叛乱』】 前回のお話 https://www.waka-rukana.com/entry/2020/04/07/170055 群衆…
〇従来の経済学の基礎の上に、最近話題になっているのが、「行動経済学」である。では、行動経済学とはいったい何なのか。 伝統的な、今までの経済学では、その前提として「合理的な人間」「利己的な人間」を前提条件としていた。これは「どんな状況下にあっても、自己の満足を最大化させることを目的として行動をする」というものである。 しかし、現実の人間はそうではない。例えば、近くにスーパーがあるのにもかかわらず、自販機で割高の缶ジュースを買う。洋服屋に入れば、「50%OFF!」と書かれている立札を見て、「これはお買い得品だ」と早合点してしまい、よく調べもせずに購入する。周りの人が身に着けているから自分も同じもの…
趣味と実益を兼ねた「小型成長株」投資を楽しんでいる。「株式市場」は日本経済の基盤を支える基本的な仕組みで、企業経営者(社長)と投資家(株主)が主役である。そういう捉え方をすると「株式投資」をより楽しむことが出来る。個人投資家として、「投資先企業」と「日本経済」を動かす一翼を担う、という視点だ。 資本主義経済社会の歴史を辿れば、世界レベルでは「経済学の祖」アダムスミス(1723-1790)、日本では「日本資本主義の父」渋沢栄一(1840-1931)の合本主義が源になるのかも知れない。個人的に「株式投資」を本格化させた時期に、下記2冊の本を読んだ。「株」研究の礎になっている。 堂目卓生著「アダムス…
人を不幸にする体質は治りますか? 産まれた時に胎盤が詰まった為に帝王切開で産まれました。 母は一時期生死の境をさ迷って今もお腹に酷い手術跡があります。 父の家庭内暴力が原因で両親は離婚し母方に引き取られました。 今までバイト先の店が三件。トラブルが起きて閉店しました。 私が契約社員で働いた鉄工所が一つ潰れています。 自分の気のせいかもしれませんが常に周囲の人が散々な目に合ってる気がします。 今は少しの仕事と障害年金を頂いて暮らしています 生活保護を受けたこともあり 自己破産したこともあります。 今でも友人に金を返せていません。 それなのに金遣いも荒いです。迷惑をかけすぎたので死んで詫びたいと思…
「(神の)見えざる手」という言葉は、経済学に明るくない人でも聞いたことがあるのではないだろうか。市場経済において、各個人が自分の利益を追求すれば、結果としてあたかも神様の手によってなされるかのうように、最適な資源配分が実現される、という例の奴だ。 資本主義や市場経済の考え方は、思想としてはキリスト教やイスラム教以上に世界中に普及し、現代社会で最も多くの人が信じている宗教と言っても過言ではない。その現代の宗教において「(神の)見えざる手」という考え方は、聖典に記された原理として位置づけることができる。 この思想はアダム・スミスの『国富論』で語られたことも有名だ。そして、そのアダム・スミスを名指し…
今回はシュンペーターの「経済学史」を要約していきます。社会科学の大家マックス・ウェーバーと共に、社会科学全般を分類・体系化する営みの中で経済分野に関する発達の歴史を体系的に論じている本です。経済学の発達経緯や他学問との関係性・そもそも経済学は科学たりえるか?といった論証から始まり、古典派経済学・ドイツ歴史学派・限界効用理論(ミクロ経済学)の3分野の潮流をまとめた構成となっております。 「経済学史 学説ならびに方法の諸段階」 ■ジャンル:経済学 ■読破難易度:中~高(様々な学派・文献に関して洗いざらい言及・論証していく構成となっており、真っ白な状態で読むのに適した本とは言い難いです。) ■対象者…