1776年に出版されたアダム・スミスの著作で「諸国民の富の性質と原因の研究」の通称である。また、「諸国民の富」という名称でも知られている。原題は「An Inquiry into the Nature and Causes of the Wealth of Nations」。全2巻、5編で構成されている。重商主義批判と経済の自由放任主義の重要性を説いている。
今回はアダム・スミス氏著の「道徳感情論」を要約していきます。「国富論」で有名な氏のもう一つの代表作であり、タイトルの通り人間が抱く道徳感情に関して論じた哲学分野の本となります。キリスト教的な人間観と国富論で論を展開されるような合理的かつ論理的な描写が混ざった氏独特の表現・論展開がポイントです。本書は600ページ超の超大作となり、2回に分けて要約します。後編の今回は第四編~第七編を要約します。 「道徳感情論」 ■ジャンル:哲学 ■読破難易度:中(文章量が多く、1文1文が長く独特の読みづらさがあるので、一部抵抗がある人もいるかもしれません。主題と主張は明快で繰り返し主張されるため、論旨はとらえやす…
アダム・スミス『国富論(国の豊かさの本質と原因についての研究)』(山岡洋一訳、日本経済新聞社、2007年)を読み終えた。初版の刊行は1776年なので、本年は刊行250年となる。言わずと知れた経済学の古典的名著だが、私がこの作品を読んだのはこれが初めて。実は私は、これまでスミス研究の大家と親しくさせて頂いていたのだが、かんじんのスミスの作品を読んでおらず、なんとしてもこの作品を読まねばと思いながら、内容と分量(邦訳で約980頁)に負けてこれまで後回しになっていた。有名な作品だけに翻訳はたくさんあるが、この日経版は翻訳の専門家による初めての訳ということだったので、読みやすさを考えてこの翻訳を選んだ…
'Wealth of Nations' 「国富論」は今から250年前の1776年3月9日に発表されています。 奇しくもアメリカの独立宣言と同じ年です。 アダム・スミスは本著作で輸入を最小限に抑え輸出を最大化しようとする重商主義帝国を強く非難しました。 それから歴史は流れて、今日のアメリカを見ますとトランプ大統領の関税政策や「アメリカ・ファースト」は、スミスが指摘した重商主義帝国との間に幾多の類似点を見つけることが出来ます。 アメリカは、スミスの教義すなわち自由市場や自由貿易にあまりにも実直に従った結果、自ら窮時代遅れの重商主義帝国に傾斜し、自虐的な関税戦術や無法な腕力競争に陥落したのではないで…
アダム・スミスの像 アダム・スミスの経済学を理解する近道は、国富論という考え方を知ることです。国富論とは、国を本当に豊かにするものは何かを考えた理論です。お金の話に見えますが、実は人の行動や社会のしくみを分かりやすく説明した内容になっています。 アダム・スミスが生きていた時代、人々は「国がたくさんの金や銀を持っていれば豊かだ」と考えていました。そのため、国は貿易や仕事のやり方を細かく決め、人々の行動を強く管理していました。しかしスミスは、ここで立ち止まって考えます。宝物が増えても、人々の暮らしが楽にならなければ意味がないのではないか、という疑問です。 国富論でスミスが示した答えは、とてもシンプ…
物価の上昇が著しい。高級品や滅多に食べないものならあまり気にならないが、キャベツやピーマン、トマトにキュウリ、そんな日常の野菜、油やお菓子など。原材料費の値上がり、人手不足、為替変動、色々な要因があるのだろう。「市場経済にて個人が利益を追求すれば結果として資源配分は適切にされる。「神の見えざる手」によって導かれる」・・・。これを学んだのは大学生だっただろうか。アダム・スミスの「国富論」だったか。自由市場経済ではあるがままに任せれば経済が発展していくという考えと言えるのだろう。自由主義社会に生きているが、最近のこの物価高は誰が何を追求した結果なのだろう。アダム・スミスに聞きたくなる。もしかしたら…
アダム・スミスと言うと社会科の授業で習った、「国富論」「見えざる手」を思い浮かぶ人が多いであろう。 ただ、「国富論」の前に出版した「道徳感情論」を知る人は少ないだろう。 「道徳感情論」は「国富論」の前提になる考えを説明したものだ。ここでは、人間の道徳的な判断や行動は理性でなく感情に基づいていると主張し、「共感」と「公平なる観察者」という概念を用いて人間がどのように道徳の一般規則を形成し、社会秩序を維持するかを説明している。 また、「国富論」では人間の自利が市場の見えざる手によって社会全体の利益につながるという経済学的な理論を展開している。 しかし、「国富論」で述べられている「自利」とは、自分の…
眼を得た人たち 何度か語ったことですが『民』という字は『眼』から目ともう一つの目を取り除いた字だそうです 『社会の仕組みが見えていない人々』 『世の中の真理を知らずに生涯を終わる人々』 という意味らしいので怖い話ですね 国民とか市民とかなにげなく使っていますが、支配者からは見下されているということです 「勤勉に働くことは美しい」 「努力する姿は素晴らしい」 「組織に忠実な姿は誇らしい」 という支配者に都合のいい価値観に真面目にしたがって生きている人のようです 4割くらいの人は「人の言うことに従っていた方が楽だ!」という質だそうです この4割の人は従業員として生きる一択です 2割の人は「人の言い…
アダム・スミスの「国富論」って? 8月3日付けの朝日新聞朝刊の「明日へのLesson」に掲載されていたアダム・スミスの「国富論」の記事を読んで、アダム・スミスの考え方に共感しました。 *和歌山:三段壁洞窟 退職してから、今までと違うことをしたり、違う世界に触れたりして、世の中にとって経済がとても大事だと感じるようになりました。もっと経済を深く学んでおけばよかったのにと。 高校生の時、大学でどんなことを学びたいか考えた時に、一番最初に除外したのが経済学部でした。何故ならば自分が会社に入って事務をする未来は想像したくなかったし、経済なんてあまり役に立たないと思っていたからです。 *和歌山:千畳敷 …
アダムスミス、マルサス、ケインズ、フリードマン、ロールズ何を行った人なのかを、絵を見て暗記してみよう! [blog:g:10328749687207210578:banner]
分業と機械 〜エートスとは異なる、資本主義もうひとつの始まり アダム・スミスと分業 分業と大量生産 分業と機械と資本家階級 気になったら読んで欲しい本 【アダム・スミス『国富論』】 【ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』】 分業と機械 〜エートスとは異なる、資本主義もうひとつの始まり エートスによって近代資本主義が立ち上げられたとするならば、一度成立した資本主義にはエートスは必要ないのでしょうか。私にはわかりません。私の記憶ではウェーバーはそんなこと書いてなかった気がします。というのもウェーバーの目的は近代資本主義の成立条件であって、成立後の資本主義の運動ではないからですね…