はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と三十二 「ケツゼイドロボウ」 なぜ、国民が関心のないコトに関心をもたなければならないのだ。 ある、政治関係者の口からポロリと溢れ落ちた言葉である。国民のニーズに応えることが政治関係者の使命とするなら、たしかに、真っ当な御意見のように聞こえなくもない。 しかしながら、本当に、国民が関心のないコトは、そのまま捨て置いていいのだろうか。 ひょっとすると、政治関係者が関心を示す「国民が関心のあるコト」とは、「票に直結するコト」と、同義語なのかもしれない。つまり、国民とは、「票」そのものということか。なぜか、そう考えるようにするだけで、ヤヤこしいナニもカもが、一…